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まる得ネタ! バリ島で一番美しい白砂のビーチに行ってみよう!


 バリ島の美しいビーチというと、空港周辺のリゾート地を思い浮かべる人も多いことでしょう。たしかに、チャンディダサやパタンバイなども白砂のビーチなのですが、広大なビーチという印象はないですよね。しかし!(強調)実はチャンディダサの近くに、1キロほど続く広大な白砂のビーチがあるのです。ガイドブックにもまったくでていません。ですから観光客も皆無というナチュラル派にはうれしいビーチです。

 ここに行くには車かチャンディダサからジュクンをチャーターするという2つの手があります。車で行く場合は、距離的には10キロほどなのですが、途中、悪路がありますので、四輪駆動のジープがおすすめです。雨季は道が悪いですので気をつけましょう。ジュクンの場合は15馬力のエンジンでしたら20分くらいです。ただし、波が高い日はビーチに上陸できない日もあります。

 ビーチ沖にはビアハ島が眼前に見えてきます。アマンキラなどの高級ホテルがチャーターボートでここまで来て、プライベートバーベキューなんかもたまにしております。地元では「パシルプティ」つまり白い砂浜の名前で知られています。

 チャンディダサでもまだ騒がしいと思われる方は、1日、車やジュクンをチャーターされて出かけてみてはいかがでしょうか?

                                                                                        


バリのお魚ワールド 「メタリックシュリンプゴビー


 ある魚雑誌にこんな文が載っていました。魚に興味がある人は最後にはハゼに行き着く、なんて文面でした。つまりハゼはそれほど生態が興味深いということでしょうね。このハゼは共生ハゼの一種でつまりテッポウエビと住まいを共にしています。エビがお互いの住処である穴倉にたまる砂を一生懸命掘り上げて、その横でハゼは外敵がこないかどうかガードマン(ウーマン?)としてあたりを伺っています。エビの触覚がかならずハゼの体表に触れていますが、これはハゼの動きを触覚で感じることによるコミュニケーション手段だということだそうです。

 その光景だけ見ていても私には飽きないのですが、このハゼの模様、すごいですよね。ニシキテグリのように、すごいインパクトのある模様です。芸術的でさえあります。

 このハゼを簡単に見ることができるのは、トランベンの沈船やパタンバイのブルーラグーンでしょうか。ただ、、水温が低いせいなのか、パタンバイの方が穴にすぐ引っ込みやすい気がしています。





バリのダイビングポイント 
Nusa Penida Toyapakeh


 透明度の良さと美しいサンゴをみるなら、なんといってもヌサペニダ島でしょう。特にトヤパケからS.Dポイントにかけての海域のサンゴはワールドクラス。枝サンゴがびっしり敷き詰められた光景が、息をのむほどです。

 この「Toyapakeh」はサンゴもよし、地形もよし、大物もよし、そして流れが複雑になりやすいヌサペニダの各ポイントの中でも比較的、流れが穏やかで潜りやすいということで、いつも多くのショップが潜りに来ています。

 乾季にはマンボウの出現例も多いですし、ロウニンアジやナポレオンもよく見られるし、ツバメウオの群れは壮観だしと、とにかく透明度が高いので、かなり遠くの魚でも余裕で見つけられるというのは、うれしいものです。

 ただ、潮周りの悪い時間帯になると、ダウンカレントがきついので、時間帯をしっかり見極めて出かけたいものです。



 
                                                                         

バリでダイビングを楽しむための(バグース)アドバイス!


 せっかくバリ島まで休暇に来たのだから、時間にとらわれず、のんびりしたいですよね。この温暖な気候のせいでしょうか、バリの人たちも時間におおらかでのんびりしています。当店もダイブポイントにどこも近いこともあって朝は9時に集合して、2本、3本と潜っても、まだまだ日が高い時間にダイビングを終われることもあってみなさん、のんびり過ごされております。

 ですから、毎日慌しい生活からほんのひと時のバリでの滞在くらいみなさんにのんびり過ごして欲しいと思いますし、またそういった理由で、ダイブロケーションの良いチャンディダサにお店を構えたということもあるのです。

 ただ、海は生き物です。とくにチャンディダサ沖合いにあるテペコン島、ミンパン岩礁、ビアハ島、セラン島といったまだまだ秘境的雰囲気の残るダイブポイントはダイナミックなダイビングができる代わりに、ロンボク海峡の深海の海流がダイレクトに押し寄せてくるエリアだけに、海のコンデション変化も激しいのです。

 海はいつでも同じコンデションを保ってはいません。潮の満ちひき、風の強さ、天候などさまざまな自然現象が混ざり合って海の状態を変化させていきます。

 ではダイブショップはいつもやみくもに海に出かけているのでしょうか?そんなはずはありません。人間なんて自然の力にくらべたらちっぽけなものです。少し波が出たり、流れが早くなれば、もうたちうちできないのです。ただ、この自然現象をある程度予想することはできます。まあ、これがショップの腕の見せ所でしょう。たとえば、風向きや強さから、その後の状況を予想したり、潮の干満表を見て、潮の動きを予想したりなどなど、とくにチャンディダサ沖合いの海域はこうしたデータ集めが必需です。このデータを吟味して、各ダイバーのレベルを考察し、ダイビングの出発時間を決めているのです。たった30分の違いで、海の表情が急変するなんてしょっちゅうあります。

 ですから、時間をのんびり過ごすのはいいのです。ただ、こうしたいわゆるコンデション変化が激しいポイントに潜るならば、時間というものがとても大切で、この時間を有効に使うことで安全で楽しいダイビングにもつながることになるのです。

 こんな事情もすこし考えていただくと、わたしたちダイビング業者側も、そしてみなさんももっとよい気分でダイビングができると思いますが、いかがでしょうか。


                                                                 


ためになるダイビングのお話   「双葉マークのダイバーへ」


 認定カードは取った。さあこれからどうしよう、そんな悩みを抱いているほやほやダイバーはいないだろうか。せっかく眠い目をこすりながら聞いた学科のレクチャー、消毒液の水が目にしみたプール実習、緊張と興奮の海洋実習、こんなに時間とお金を費やして手にした認定カードをこのまま財布にしまっておくのは実にもったいない。

 ダイビングの間隔が長くなると、ダイビングで習ったことは忘れてしまいやすいものだ。そしていざダイビングをしようと考えると、たいへんだったことばかり思い出され、おっくうになってしまう、こういう人は非常に多い。

 ダイビングが性にあわない、そういう人もいるはずで、やめるのは本人の意志で一向に構わない。ただぼくは強く思う。「講習後、せめて10本はだまされたつもりで潜ってほしい」。コースを修了して完ぺきにできた人などいないのである。なにかしら不安なこと、嫌なことはだれにでもある。ただし、こういったことは実につまらない原因が多い。たとえば器材のセッティングややっこしい、器材を背負うのが嫌、水面スノーケリングが苦手などほんの少し経験を積めば克服できる簡単なことが多いのである。コースを修了して10本も潜ればだれでもひととおり自分自身のことは自分でできるようになる。そうすればしめたもの、精神的にリラックスして海に潜ることにだけ集中できる。そうすればあとはもう、自分のダイビングスタイルを見つけて楽しむだけ。ここまでのレベルになればある程度時間をおいても体が覚えていてくれるのでもう大丈夫。
 
  さて、10本以上潜ってもつまらないという人、残念だが時間の無駄である。ダイビングを楽しむことは来世にとっておこう。


このコーナーは成山堂書店刊「世界の海でスクーバダイビングを楽しむ方法」の本文から抜粋し、掲載しています。なお、この書籍についてはwww.seizando.co.jpまでお問い合わせください。






ダイビングインストラクター、ミノとカサゴの順番エッセイ


 昨年末のスマトラ沖地震から、再度の地震で前回ほどではないにしろ、大きな被害に見舞われました。二アス島と日本ではあまり聞きなれない島が特に被害が大きかったそうです。

 ニアス島はサンゴがよく発達したサーファーにとっては知る人ぞ知る島だったそうですが、いまはサーフィンどころではないようですね。

 在バリの日本の方とスマトラ地震の援助について話をすると、みな結構募金などには否定的です。それは被害にあった人に対して援助を惜しむというよりも、募金したお金が本当に被害にあった人たちに渡るのかということにかなりの疑念を抱いていることが原因のようです。

 募金が途中で行方不明になってしまうのですね。どこかでだれかが着服しているということでしょう。こういったはなしは実はインドネシア人のなかでも普通に語られていて、政府の汚職についてみな怒りというか、あきらめのような感情を持っているようです。

 しかし、災害の影響で今日ご飯が食べれるかどうかという人を目の前にして、その最低限の食料(などの援助品)も着服してしまう人とはどういう感覚の持ち主なのでしょう。援助をする人がいれば同じようにそれを着服しようとする人がいる、人間とは困った生き物ですね。(ミノ)






編集後記




 前号でトランベンの沈船ポイントのギンガメアジの大群がいなくなったといいましたが、いなくなったというより、住処を移動したというのが真相です。現在はクブビーチ前の2−3メートルの浅瀬にこれまた以前からそこで見られたメアジの数百匹の群れと一緒になって暮らしています。たまーに、沈船にも帰ってくるのですが、なぜかこれまた数メートルの浅瀬でしか見られなくなりました。

 そうそう、今回でようやく10号です。1号はたしか2001年のはずですから、なんと10号まで4年の時間がかかったことになります。バリの空気同様、ずいぶんのんびりしています。

 まあ、発作的に書いているようなものですので、10号継続したこと自体、まずは良しと自分を慰めております。



バリ島の海を120%楽しむための<ダイブ情報誌>

記念10号!-Vol.10-

ライオンフィッシュ

 おかげさまでライオンフィッシュも第10号まで続けることができました。内容に関して、リクエスト、ご意見ありましたら、メールにてご連絡いただければ幸いです。次回以降の参考にさせていただきます。

 一応名目は、バリ島でのダイビングを楽しむための情報ということになっていますが、チャンディダサの紹介も多分に掲載しております。内容はあくまで当店ダイブライトの主観によるものであり、みなさまに関しましては、バリのダイビングの旅へのあくまでも参考としてご利用いただければ幸いです。

 どうぞ安全なバリ島でのダイビングを!
                     

                                                    2005年4月21日

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