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まる特ネタ! ャンディダサを一望!見晴台に行こう!
 

 チャンディダサが一望できる,とっておきの場所を紹介しましょう。ここから眺めるとテペコン島を目前に控えた大海原が眼前に迫ります。ダイブライト前からは見えないビアハ島もしっかり見えます。海の色がすばらしい!浅瀬はコバルトブルー色、そして沖合いは深い藍色のコントラスト。タンカーやジュクンが洋上を悠々と移動しています。
 
 そしてチャディダサビレッジを見ると、海岸に沿ってココナッツツリーが見渡す限り埋め尽くしているのがわかります。ココナッツツリーの隙間から藁葺き屋根の建物も見えてきます。海岸に面した、バンガロー、レストラン、そしてダイブライトも米粒のように小さく見えます。
 
 チャンデダサからサムー村を過ぎた丘の頂上の小さな祠がこの見晴台に当たります。バリヒンドゥでは高い場所は聖なる場所として扱われるので、小さいながらも立派な祠が祭られています。正装をしたバリ人の人たちがお供えを持ってやってくる姿もよく目にします。ここへの道のりは、チャンディダサからサムー村に行き、プリバグースホテルを過ぎ、丘の上につながる道(途中からひとりがやっと通れる小さな道に変わります)を登りつめると到着。ダイブライトからなら歩いて30分もかからない良い散歩コースです。
 
 おすすめ時間帯は、空気が透き通っている早朝か、夕暮れ色がきれいな夕方。それにこの時間帯なら比較的涼しいので、散歩にもってこいでしょう。また、ダイブライトに1台自転車がありますので、サイクリングがてら出かけるのも良いでしょう。






バリのお魚ワールド 「フラッシュライトフィッシュ」         

 水中生物はいろいろとおもしろい習性を持つものが多いですが、このフラッシュライトフィッシュ(和)ヒカリキンメ (英)Flashlight Fish も、またかなりおもしろい習性を持っています。
 
 日中に見てもなんの特徴もない魚ですが、夜になると本領発揮!します。まず、この魚は光る!しかし、この光を見るにはいささかテクニックが必要です。その前にこの光について文献で調べて見ました。どうも目の後ろあたりに、光る発光体(バクテリア?)があって、夜になると光をだします。光るといえば夜光虫ですが、夜行虫など比較にならない
明るさです。そしてこの魚たちは群れをつくります。だからもうこの魚がいると水中プラネタリューム状態。日によって見られる数は違いますが、それはそれは神秘的な光景です。

 実はこの魚をいまだに知らないローカルガイドも多いのです。私もはじめはあるガイドから聞くまでは、そのポイントでナイトをしていたにも関わらず、気がつかなかった(うーん、不覚!)。実はこの魚は光を嫌う習性があるのか、ナイトダイブの際、ライトの光を見ると、逃げてしまうのですね。ですから、水中ライトを照らして、その見える範囲だけ見ていたのでは、永遠にこの魚とはご対面ならない訳です。で、この魚を見る際のテクニックとしては、ライトを消す(ふせる)のが肝心です。

 見られる場所は、トランベンですが、どこにでもいるのではないので、やはりここはフラッシュライトフィッシュに熟知しているガイドに任せるのが無難です。お熱いカップルダイバーには最高のロマンチックダイブになること請け合いのフラッシュライトフィッシュでした。

余談:このフラッシュライトフィッシュを撮影しようと、カメラ、ビデオホルダーのお客様が果敢にチャレンジしていますが、すべて惨敗です。シャッター速度を調整したり、感度を上げたりといろいろしていますが、上手く光の状態が写らないのです。ストロボを使えば、魚の光がなくなってしまうし・・・。我もと思われる方、チャンレンジしてみてください。







バリのダイビングポイント セラン島Gili Selang)

このセラン島は陸の孤島である。ボートが出航可能な、パタンバイ、チャンディダサとアメッドの中間に位置するが、セラン島周辺は陸路のアクセスが非常に悪く、ボートもパタンバイから高速ボートで行くか(1時間)、アメッドからジュクンで(1時間)行くかしかなかった。しかし、アメッドから比較的大きなエンジンを搭載したジュクンの登場で、ようやくこの島にも常時行きやすくなった、比較的新しいポイントです。
 
 行きやすくなったとはいえ、セラン島はダイバーを選ぶ。流れは早く複雑で、潮汐表を照らし合わせていくが、島周辺の詳細なコンディションは行ってみないとわからない難しいポイントでもある。

 それだけに、潜れた日には、その魚影、ハードコーラルと、ここはバリ?と思わせる新鮮なインパクトを与えてくれるポイントでもあります。

 乾季にはバリ島では少ないイソマグロ、バラクーダの群れが良く見られるし、カンムリブダイの群れは常連、また大きなハタやナポレオン、またホワイトチップシャークやギンガメアジの群れなども良く見られます。

 年間数回で申し訳ないですが、ジンベイザメの報告もあるし、まだまだ未開発の胸をときめかすポイントです。

 ただし、行ける日、ダイバーレベルは限られますので、詳細はスタッフまでお確かめください。






バリでダイビングを楽しむための(バグース)アドバイス!

 バリは物価が安い。安い上に、先進国並の生活もしようとすればお金さえだせばできる環境にある。これは非常に重要な問題である。例えば、辺境の小さな国にでかけたとする。物価は安いが、物がない、サービスが受けられなければ、お金の使い道が断たれてしまうことになる。そういった意味で、バリにはマクドナルドなどのファーストフードからヒルトンやシェラトンなどのそこその高級ホテル、さらに食通もうならす各国料理、スポーツ、エステなどそれはもう、先進国といわれる人たちの欲するものはみなそろっている。そしてその料金は先進国で楽しむより恐らくほとんどが安いはずである。
 
 ですから、せっかくバリに来たなら、お金を切り詰めて過ごすのもまたおもしろいけれど、毎日忙しく酷使しているご自身の体のご褒美として、日本ではなかなか高くでできないようなことを、どうぞ思う存分、バリでおこなってはいかがであろうか。
 
 ただ、そこはバリ。公示料金があってもさらに安くする方法はたくさんある。例えばホテル。中級以下はあまり値段が落ちないが、高級ホテルの公示料金をそのまま払うなんて・・・どぶにお金を落とすようなもの!どうぞ、宿泊前にそのホテルのHPとか、バリにある地元の旅行会社とか、空港のホテル案内だって結構安い料金出してます。ホテルに直接出向いてもOK。高級ホテルだからって欧米人はしっかり値引き交渉してますよ。
 
 ホテルの値引きがあるならエステやら各種チケットも、交渉すれば安くなります。さらに土産屋さんとか、なんとか、もうありとあらゆるものにトライして損はありません。え、恥ずかしい、え、面倒くさい、そう思われる方はこう考えましょう。交渉これはレジャーである。つまり遊びです。値引きできなければ、それはそれで良し、できればみなさんの勝ち。さらにお金という形でみなさんのお財布事情に貢献してくれるのですから、おもしろいと思いませんか。またこういったところでお金をセーブできればそのお金をほかのもの、たとえばダイビングなり食事なりに費やすこともできますね。
 
 バリでは交渉は生活の中に染み付いています。恥ずかしいなんてナンセンス。どうぞ、挨拶、遊びと思って楽しみながら交渉してくれればいいなあと思います。 







ためになるダイビングのお話 「器材販売の裏話」

 さて、器材は5点セットくらいは揃えなさいと話してきた。もちろん、フルセットで器材を買える人なら揃えることにこしたことはない。
 しかし、せっかく買う器材。すこしでも自分にフィットしたものを選びたいのはだれもが思うこと。そこで器材を買う際のちょっとした裏話を紹介するので参考にしてほしい。

 まずは激安セールで売っている器材セット。重器材セットが十うん万円とかあの外国メーカーが二十うん万円とか信じられないような価格で売っていることがある。時にはショップのスタッフが電卓たたいて「じゃあこの値段でいいよ、もってけドロボー」なんてことがあるかもしれない。そんな時あなたは目を大きく見開いて「やったぁー」と胸の奥底深く叫びながら、クレジットカードを財布からだそうとしているかもしれない。

 しかし、ちょっと待ってほしい。その「やったぁー」
と叫んでいるのは実はショップのスタッフかもしれないのだ。というのもその器材の機種は新製品が発売間近だったり、倉庫に長い間眠っていた在庫処分だったりということだってありえる。さらにもっとも重要なことは器材は安くても高くても自分にフィットしたものじゃないと意味がないということだ。だから金額だけで飛びつくのはあまりに無謀と言わざるをえない。

 ダイビングはきちんとルールを知っていればとっても安全なスポーツだけど、ひとつの事故が命に関わりやすいということも事実。特に器材のフィット感は安全なダイビングをする上での大事な要素なのでじっくり選びたい。たかだか数千円のスノーケルでさえ、その使い心地の良し悪しでダイビングの楽しみ方が大きく変わるものなのだ。しかし、どういった器材が自分にフィットしているかは、初心者にはなかなかわからない。そこで頼りになるのがダイビングショップのスタッフということになる。だが安さだけを追求すると、さっき話したようなことが起きないとも限らない。そこでいくつか器材の選び方のハウツーを紹介するので参考にしていただきたい。
 
 まずマスク。マスクはフィット感が悪いと水が入ってきたりするので注意深く選びたい。選ぶコツは簡単だ。マスクを顔に当てて鼻から息を吸ってみる。その状態で顔に吸いついてくるようであれば合格。こういったマスクなら手を離してみても、マスクは顔から離れない。ただ、ここでポイントになるのは鼻の高さ。マスクの多くは鼻の高い欧米人向けにつくられている(日本のメーカーも例外ではない)。そこで鼻の低い人は水中で耳抜きをする際に鼻がつかみにくいということもあるので、鼻のつまみ加減をしっかりチェックすることである。
 
 次にスノーケル。水面で顔をあげずに呼吸ができる便利な器材。この器材を選び際にはインストラクターによって意見が分かれ、なんでも同じだから安いものでいいという人。またすこしでもいいものをという人に分かれる。ぼくは、スノーケルこそいいものをとアドバイスしている。というのもスノーケルを使った水面移動が苦手なダイバーは意外に多く、そうしたダイバーのスノーケルほど排水構造の悪そうな安物のスノーケルを使っている。そこでスノーケルの呼吸が楽にでき、排水構造のしっかりしたものをといいたい。ちなみにぼくは某外国メーカーの、当時スノーケルでは一番高かったものを使っている。値段は高いけれど、排水構造のよさから長年愛用している。ただ値段が高いといっても数千円の差というレベルなので、なるべく使いやすいものを選ぶこと。
 
 そしてフィン。フィンはひとえにブレードの大きさと硬さで決まる。大きいければいいということではなく、その人の脚力と用途で決まる。ぼくが初心者にすすめるのはゴムでできた小さめのブレードフィン。見た目はあまりかっこよくないかもしれないが、丈夫で長持ち、色落ちもしないし傷も目立たない。なおかつゴム特有のしなりのよさから、脚力にあわせて安心してキックができるというもの。当分は波の穏やかな海で潜るのだから、小さめでキックが楽なフィン、その中でもゴムフィンはおすすめだ。

 そして次がBCD。BCDは水中でダイバーが快適に泳ぐために開発されたすぐれもの。このBCDのおかげで、だれもが簡単に安全に潜れるようになったといっても過言ではないだろう。
 
 さて、このBCD、金額も張るだけに慎重に選びたい。現在市販されているのはショルダータイプがその大半。一部のメーカーではかたくなにジャケットタイプをメインに販売しているが、ジャケットタイプもショルダータイプも水中で安定するように体全体に空気が入るようにつくられた構造は同じ。ただ、ショルダータイプは、胸元でストラップが調整できるので、胸部の大きさに違いがある女性でも自分にあったサイズに調整できるメリットがある。
 
 ぼくが考えるポイントは2つ。ひとつはサイズ。特に外国のメーカーは、一番小さなサイズでも日本の小柄な女性には大きいことがあり、しっかりあわせて購入しないと、水中でBCDが体から離れて泳ぎづらくなる。
 
 もうひとつは最近増えてきたソフトハーネスという代物。ハーネスはタンクとBCDとを接続するものだけれども、最近はBCDのコンパクト化でハーネスもプラスティックでできたごついハーネスからコンパクトにまとまるソフトハーネスが増えてきた。確かにカバンにつめるには楽になったが、ハーネスのソフト化で、いままで水中でしっかり背中にひっついていたタンクが、ふよふよと背中で動いて安定感が悪くなったという声をよく耳にする。おそらくストラップの設計上の問題とハーネスのコンパクト化が原因と思われるが、BCDの購入前には体に装着して可能ならタンクをセットした状態で)着心地を確かめたい。
 
 そのほかレギュレータ、ゲージなどは好みの問題。基本性能自体はそれほど変わらないから、あなたの目的と懐状況にあわせて買うといいだろう。 



このコーナーは成山堂書店、1995年刊行「世界の海でスクーバダイビングを楽しむ方法」のその本文の中から抜粋し掲載しています。なお、この書籍についてはwww.seizando.co.jpまでお問い合わせください。







ダイビングインストラクター、ミノとカサゴの順番エッセイ

 アメリカとイラクの戦争が長引き、欧米人は海外旅行にでかけなくなったといわれています。バリ島も例外にもれず、本当に少ない(ミノ) でもバリ島は2月に施行したあの悪名高いビザ代$25が影響してるという人もいるけど・・・(カサゴ)、 

 うん、たしかに、ビザが施行されて2ケ月の間に、87名のバリ島訪問者がデンパサールの空港まで到着しながら、ビザの問題で引き返したって地元も新聞にもでていたなあ。(ミノ) それはすごいこと。せっかく航空券まで買って、ここまできたというのに、$25のために引き返すなんて私にはできないなあ(カサゴ) 原因が$25の支払いだけじゃないと思うけれど、インドネシア国内でも、ビザ施行についての外国へのアナウンスがしっかりできていないなんていってるな(ミノ) 

 ビザ代を取るなとはいわないけれど、この不景気な世界情勢の中でなんともマイペースなインドネシア政府のやり方には怒りを通り越して、なんだか微笑ましい気分になるのは私だけかしら(カサゴ) それはもうカサゴがインドネシアの風土に同化しているっていう証拠さ(ミノ) ショックー!(カサゴ)







編集後記

今年のサーバーの年契約が終了した機会に、これまで使っていたインドネシアの会社から日本の会社に変えた。それまで日本の会社には申し込めないものと思っていたがそうではないことが判明。約3年間、通信事情の悪さと戦っていたローカル会社とおさらばできた。
 
 ただ、サーバー会社の移転?の手続きに、ローカル会社のミスもありかなり手間取った。おかげで1週間ほど、当HPが見ることができずご迷惑をおかけしました。
 
 そして日本の会社に変えてから、通信事情が格段に良くなり、転送も、これまで途中でプチプチ切れて、エラー続出だったのが、なくなった。おかげで気力さえあれば、毎日でも転送、更新ができるようになりました。

 というわけでHPも最近リニューアル、そして、このライオンフッシュも7号がでたのです。めでたし、めでたし。(ミノ)
                                                                            


バリ島の海を120%楽しむための<ダイブ情報誌>

-Vol.7-

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ライオンフィッシュ

2004.5.18

おかげさまでライオンフィッシュも第7号まで続けることができました。内容に関して、リクエスト、ご意見ありましたら、メールにてご連絡いただければ幸いです。次回以降の参考にさせていただきます。

一応名目は、バリ島でのダイビングを楽しむための情報ということになっていますが、チャンディダサの紹介も多分に掲載しております。内容はあくまで当店ダイブライトの主観によるものであり、みなさまに関しましては、バリのダイビングの旅へのあくまでも参考としてご利用いただければ幸いです。

どうぞ安全なバリ島でのダイビングを!