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まる得ネタ! マンギス台地から見る眺めは・・・絶景です!


 バリには風光明媚な絶景ビューポイントがいくつもあります。たとえば、夕暮れ時のタナロット寺院とか、ウブド郊外テガラランのライステラス、はたまたキンタマーニ高原から眺める火山と湖のコントラスなどなど・・・。いま列挙したビューポイントはすでに観光名所としてすでに有名です。その中であまり知られていなく、さらにチャンディダサから車で15分も走れば、絶景ポイントに行けるというこのマンギス台地をご紹介しましょう。

 マンギス台地とは私が勝手に命名したのですが、マンギスの町から急坂を登ること数分(ものすごい急坂の連続です、馬力のない車は危険です!)。徐々に切り立った山間からマンギス平野のライステラスの遠方には真っ青なアムック湾が見えてきます。テペコン島、ミンパン岩礁、ヌサペニダ島も見えるし、タンカーが航海しているのも見える。それに周辺はライステラスの絶景のオンパレード。ビューポイントには小さな東屋もあって、近辺の高級ホテルがツアーとしてやってきて、観光客が絶景眺めながらお茶などをしています。

  ここへは自転車やバイクなどをレンタルするか、四輪駆動のジープなんかで行くのがいいでしょう。とにかくすごい坂ですので、少し覚悟して!出かけて見てください。覚悟した甲斐があるビューポイントでした。

                                                                                     


バリのお魚ワールド 「マンボウ


 あらためてご紹介するまでもなく、バリの海の一番の憧れ、マンボウです。英名はSUN FISH,インドネシア語はIKAN MATAHARI、どちらも意味合いは太陽のようなお魚、マンボウを見事に表現しています。

 しかし、このマンボウは誰でもいつでも見れるわけではありません。時期、時間、そしてある程度のダイバーの技量、運、ガイドの腕が要求されるなかなか難しい魚種でもあります。

 それでも潮周りと、時期さえ把握すれば見られる確率は上がりますので、あきらめてはいけません。

 バリ島ではヌサペニダ島が有名ですが、一般的に深度が深い。安全にじっくり見るならチャンディダサ沖合いのミンパン岩礁が一番でしょう。深度10Mから25Mくらいまで浮上してきたクリーニング中の姿にご対面で来たなら、おどろかさない限り、それはもう、空気がなくなるまで見られます(でもなくなっちゃだめですよ。

 今回はバリのお魚の王道をいく、マンボウのご紹介でした。






バリのダイビングポイント 
「アメッドライトウォール


 当店がオープンした98年当時は、まだアメッドのハードコーラルはすばらしいものがありました。しかし、世界的なエルニーニョ(水温の上昇)と川から流れてくる土砂などの影響で、現在のアメッドの浅瀬のハードコーラルは見る影もありません。しかしながら魚に関してはいまでもたくさん見られることもあって、いまでもバリの人気ポイントとして君臨しています。

 ここの良さはとにかく海が荒れにくい、つまり初心者でも安全に潜れる、魚の群れが比較的簡単に見られる、ダイナミックなウォールダイブが簡単にできる、大きなヤギ類やスルバチカイメンなどのソフトコーラル類が巨大で見ごたえがあることでしょうか。

 ナポレオンやカンムリブダイも高確率で見られ、浅瀬には30匹くらいのツバメウオの群れがいつでも見られ、ロウニンアジやイソマグロもよく見られる。個人的にはハナヒゲウツボの成魚が見られることでもポイントが高いですね。

 雨季は雨の影響で土砂が海に入るのか透明度はいまいちですが(これはトランベンも同様)、雨さえ降らなければ、それはもう快適なドリフトダイブができることうけあいの、ダイブポイントです。




 

                                                                         

バリでダイビングを楽しむための(バグース)アドバイス!

 もしもなんて誰もが考えたくもないことですし、そんなことばかり考えていたら、なにもできないと思う方もいるかもしれません。でももしもの備えをしてから、遊んだ方が気持ちよく遊べると思うのでしょうがいかがでしょう。

 たとえば、いまバリ島でみなさんがダイビングをするとして、ご自身は保険に加入していますか?その保険とはどのような種類でしょうか?たとえば、なにか怪我とか病気をしたとしてその保険はキャッシュレスでバリの指定病院で手当てを受けられますか?その場合は、病院の方でも最善の手当てをしようとするでしょう。なにしろ保険会社が支払いを保障しているのですから。保険がなければ十分な手当てが受けられないのか?とも受け取られる文面ですが、半分が当たっているだろうというのが私の見解です。実際に高額な手当て、手術が必要な場合、病院側としては、どこも馬の骨ともわからない人に債務の保証(ここでは入院費)の当てがなくて、最善の手を尽くさないとも限りません。ここは日本ではないのです。

 また、キャッシュレスで手当てが受けられなくても、日本帰国後に保険金が精算できるものでも、その際になにが必要なのかきちんと確認するべきです。たとえば、病院での領収書とか、またその言語は現地語でいいのか英語に訳したものなのか、うんぬん・・・。

 それでもダイビングショップ側に責任があれば、ダイビングショップ側の保険で保障してくれるでしょ?なんて考えははっきりいって甘いです。まず、インドネシア国内で、日本のような保険内容の保障をするところはありませんし、ダイビングはリスクのあるスポーツですから、たとえ海外の保険会社の保険に入っていたとしても、その対象範囲、金額はかなり制約された条件になるだろうと思われます。また、その保険会社が日本の会社でない場合はその保険会社のある国の言語(恐らく英語)で、折衝しなくてはいけないかもしれません。

 また、格安だからといって、ダイブマスターと称する個人とダイビングを楽しんだ場合はどうでしょう。これはもう保健面で考えたら絶望的ですね。たしかに、指導団体でいえば、たとえば大手のP社(バリではほとんど名目上、P社のダイズマスターやインストラクターです)に所属しているダイブマスター以上ならば、P社が推薦する、オーストラリアの保険会社の賠償保険に加入することは可能ですが、あくまでもP社の毎年の更新費を払い、更新している者が対象になります。ですから、更新者にはその年のステッカーが認定書に貼ってありますから、確かめることは可能です。ただし、更新しているからといって、保険加入はインドネシアでは保険加入は任意です。日本でも、オーストラリアでもその国内でダイビング活動をするいわゆる「プロ」は、更新する際に、保険加入が義務になっていますが、国間の法律上の違いもあるのでしょう、P社ではインドネシア国内で活動するダイブマスター以上のプロ資格者に保険加入を義務付けていないというのが現状です。ちなみに保険に加入していたとしても、その保険内容はみなさんが加入可能な海外傷害保険にはまったくもって及びませんが・・・。

 当店でも最低限の保険は入っていますが、保険内容があまりにもタイトなためにお客様にはご自身で海外保険に加入してくださいといっています。これはスクーバダイビングというスポーツの性格上、ある程度いたしかたないのかもしれませんが。

 残念ながら自分自身の命は自分で守るための備えをするしか、頼りになるものはないと思った方が妥当です。




                                                                 


ためになるダイビングのお話   「得意のダイビングポイントをもとう!」


 ダイビングの上達の秘訣は認定書をとってからなるべく時間をあけずに10本くらい潜ることだといったが、もうひとつあげれば、自分の得意のダイビングポイントを持つということだ。

 毎月海外旅行にいっている人ならいざしらず、多くの人は年1回くらいの旅行のために毎日汗水流して働いているのではないだろうか。そこで、その年1回の旅行を少しでも有意義なものにするために、手軽にでかけられる近郊のダイビングポイントをもっておくことを強く勧めたい。

 慣れ親しんだポイントが近くにあると、ダイビングスキルの調整の場にも使えるし、画一的な楽しみ方ではなく、さまざまな角度でダイビングの楽しみ方を見つけられる余裕もできる。またそこで出会ったダイビングスタッフやダイバーなどと仲よくなることで、興味深い情報が得られるものである。そうなれば自然にダイブ数も増し、スキルも上達していくことだろう。この積み重ねが、海外の魅力的なポイントで、経験不足で潜らせてくれないとか、ストレス過剰でガイドのフィンだけしか見なかったという残念な結果を少しでも防いでくれるはずだ。

 さて、こうして書くと近郊のポイントイコール練習の場と思われがちだが、なかなかどうして侮れない。東京を例にとっても、日帰りででかけられる所に味のあるおもしろいポイントが結構ある。さらに国内の沖縄、小笠原などにいたっては世界屈指のポイントでもある。日本は海に囲まれた島国。先祖代々たくさんの海の幸の恩恵をうけてきたお国柄。そんな環境を存分に活用し、楽しいダイビングをしていただきたい。


このコーナーは成山堂書店刊「世界の海でスクーバダイビングを楽しむ方法」の本文から抜粋し、掲載しています。なお、この書籍についてはwww.seizando.co.jpまでお問い合わせください。







ダイビングインストラクター、ミノとカサゴの順番エッセイ


 2005年も残すところあと1ケ月、今年もいろいろなことがありました。日本でもしかり、このバリ島でも世界を驚かせた爆弾テロが再び起こったりとか・・・。

 2005年度は2001年のテロの影響がなくなったのか、10月のテロの再発まで、観光客が多かった。ダイバーも多聞にもれず、トランベンなどはいつも多くのダイバーで賑わっていました。

 当店も今年は1月からほとんどお客様がきれず、とても忙しかったのですが、テロの影響か、すっかりお問い合わせが少なくなりました。

 しかし、世の中、平和がいつまでも続くものではないと、わかっていながらも、あらためて、思い知らされました。

 水中世界を覗いて見ると、たとえばバリ島で一番ダイバーが集まるトランベンの沈船なんて、ダイバーのフィンでけったものか、手でもがいたものかわかりませんが、沈船についていたヤギやらトサカ類の残骸があちらこちらに・・・。カメラホルダーが多いのも原因なのでしょう。いい被写体を撮ろうと被写体の前にある、ヤギなどを手でどけたり、もがいたりするようなのです。

 そんな魚やコーラルにとっては少ないダイバーのおかげでほっと一息つけたかもしれませんね。

 ダイバーの増減も良し悪しということです。








編集後記



 いや、ライオンフイッシュ10号からすでに半年以上も経ってしまった。せめて年が明ける前に11号と思い、11号できました。やる気をだせば数時間でできるはずなのに、明日、明日と先延ばしにした結果が・・・。

 前号(10号)がでてすぐ翌日に、Y様から「10号読みましたー、いかにも管理人らしい内容でしたね」(ん、褒めてるのかな?不明)なんてコメントがあったので、誰かに読んでいただいたということに対し素直に喜び、次号はすぐ書こうと思っていたのに・・・。

 12号は果たしていつになることやら・・・。


20号以前のライオンフィッシュバックナンバー

Vol.20号 Vol.19号 Vol.18号 Vol.17号 Vol.16号 Vol.15号 Vol.14号 Vol.13号 Vol.12号 Vol.11号
Vol.10号
Vol.9号 Vol.8号 Vol.7号 Voi.6号 Vol.5号 Vol.4号 Vol.3号 Vol.2号 Vol.1号

バリ島の海を120%楽しむための<ダイブ情報誌>

-Vol.11-

ライオンフィッシュ

 

 おかげさまでライオンフィッシュも第11号まで続けることができました。内容に関して、リクエスト、ご意見ありましたら、メールにてご連絡いただければ幸いです。次回以降の参考にさせていただきます。

 一応名目は、バリ島でのダイビングを楽しむための情報ということになっていますが、チャンディダサの紹介も多分に掲載しております。内容はあくまで当店ダイブライトの主観によるものであり、みなさまに関しましては、バリのダイビングの旅へのあくまでも参考としてご利用いただければ幸いです。

 どうぞ安全なバリ島でのダイビングを!
                     

                                                       2005年12月5日

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